WORLD FOOD JOURNEY
世界の食をご紹介
Greece

基本データ
FOOD INFORMATION
主食

ギリシャの主食はパンで、ギリシャ語では「プソミ」と呼ばれます。日常の食卓に登場するパンとしては、素朴な味わいが魅力の「ホリアティコ・プソミ(田舎パン)」や、肉や野菜を包んで食べる「ピタ」、ごまをたっぷりまぶしたリング状の「クルーリ」があります。また、米粒のような形をしたパスタ「クリサラキ」も人気で、サラダや煮込み料理に使われることが多いです。
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ムサカ
ムサカは、ギリシャを代表する伝統的なグラタン風の料理です。特にナスやひき肉を使った層構造が特徴的で、濃厚なベシャメルソースで仕上げます。中東やバルカン半島にも似た料理がありますが、ギリシャ版ムサカはひき肉とホワイトソース(ベシャメル)を使う点で独自のスタイルを持っています。

ギロ
ギロは、ギリシャ料理の代表的なファストフードの一つで、世界中で人気を集めています。特徴は肉を回転させながら焼き上げます。大きな垂直式の串に肉を巻きつけ、ゆっくりと回転させながら焼き上げます。この調理法によって、肉全体に均一に火が通り、香ばしい風味と柔らかな食感が生まれます。ピタパンに包んで食べる: 焼いた肉を薄くスライスし、ピタパンと呼ばれる平たいパンに包んで食べることが一般的です。

ルクミ
ルクミは一口サイズの四角形に切られており、表面に粉砂糖がまぶされている、あらゆる年齢層に人気のおやつです。原材料は砂糖、ブドウ糖、でんぷんや天然香料が使われています。(参考:https://www.visitgreece.gr/experiences/gastronomy/ギリシャ政府観光局「Traditional Cuisine」2024年11月13日)

【パルテノン神殿】ギリシャ・アテネのアクロポリスという丘の上に建てられた、古代ギリシアを代表する神殿です。アテネの守護神であるアテナ女神を祀るために、紀元前5世紀に建設されました。

【サントリーニ島】エーゲ海に浮かぶギリシャの島で、その美しい風景から世界中の観光客を魅了しています。特に、カルデラと呼ばれる巨大な火山カルデラを望む断崖に建つ、白壁の建物と青いドーム屋根が特徴的な町並みが有名です。

【デルフィ】デルフィは中央ギリシャの文化的ランドマークであり、古代人は礼拝するために遠くから遺跡へ訪れていました。実際に探索するとそのオーラを感じることができます。(参考:https://www.discovergreece.com/ Marketing Greek「11 ways to connect with nature in Central Greece」2024年11月13日)
Slovenia

基本データ
FOOD INFORMATION
主食

スロベニアの主食は、ジャガイモが万能です。主食としてだけでなく、スープやシチュー、サラダ、そしてメインディッシュの付け合わせなど、様々な形で登場します。パンは、ライ麦パン、小麦パン、全粒粉パンなど種類が豊富です。 また、スロべニアはヨーロッパでも有数のそばの生産地であり消費国です。そば粉を使った料理は、スロベニアの伝統料理として、特に北部地域でよく食べられています。
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ロールケーキ(ポティツァ)
スロベニアを代表する伝統的な焼き菓子で、甘いパン生地にクルミ、ポピーシード、チョコレートなどの具材を巻いて焼き上げます。特にクルミを使ったものが人気です。

ザワークラウトのスープ(ヨータ)
スロベニアを代表する伝統的な煮込み料理です。発酵させたキャベツやカブ、じゃがいも、豆、豚肉などを一緒に煮込み、サワークリームを添えて食べます。地域や家庭によって材料や作り方が異なり、様々なバリエーションがあります。

そば粉のマッシュ(ジュガンツィ)
そば粉やトウモロコシ粉を水で練って煮たものです。オートミールのような形状で、様々なトッピングをかけて食べます。シンプルながらも滋味深い味わいです。そばやトウモロコシの素朴な風味が特徴。 スロベニア全域で食べられていますが、地域によって材料や作り方が異なります。

【ブレッド城】スロベニア北西部のブレッド湖を見下ろす断崖の上にそびえ立つ中世の城です。スロベニアで最も古い城の一つとされ、その歴史は11世紀にまで遡ります。息を呑むほど美しいブレッド湖と、湖に浮かぶブレッド島を望む絶景スポットとして、多くの観光客を魅了しています。

【ブレッド湖】スロベニア北西部のユリアン・アルプス山脈にある氷河湖で、息を呑むほど美しい景色で知られています。「アルプスの瞳」とも呼ばれ、スロベニアを代表する景勝地の一つです。 湖の真ん中にはブレッド島があり、その上には聖母マリア教会が建っています。湖畔にはブレッド城がそびえ立ち、周囲の山々が湖面に映り込み、絵画のような風景を作り出しています。

【リュブリャナ城】スロベニアの首都リュブリャナの中心部を見下ろす丘の上にそびえ立つ歴史的な城です。リュブリャナ城の起源は11世紀に遡り、中世の要塞として建てられました。その後、幾度かの増改築を経て、16世紀から17世紀にかけて現在の姿になりました。長い歴史の中で、その度に改修されてきたため、様々な建築様式が混ざり合っています。
Estonia

基本データ
FOOD INFORMATION
主食

■四季の四季の恵みが織りなすエストニアの食文化 エストニアの料理は、四季折々に森や畑からもたらされる豊かな恵みを活かしつつ、ドイツ・スウェーデン・ロシアなど周辺諸国の多様な影響を受けて独自に発展してきました。特に、寒冷な気候に適したライ麦やジャガイモ、ベリーなどの作物と、厳しい冬に備える保存食の技術は、エストニア食文化を象徴する大きな特徴といえます。 春:若芽とハーブ、そして樹液が告げる目覚めの季節 野生のニンニクやソレル(スイバ)、イラクサといった若芽が食卓を彩り、シラカバやカエデから採れる樹液もこの時期ならではの楽しみです。ラディッシュやルバーブの爽やかな酸味やほどよい辛味が、春の味わいをいっそう引き立てます。 夏:束の間の陽光に恵まれた豊かな食材 柔らかな新ジャガイモやバターでソテーしたアンズタケは、夏の定番として親しまれています。森や庭で採れるベリー類はジャムやジュースに加工され、養蜂も盛んなため黄金色のハチミツも人気。短い夏を満喫しようと、アウトドアでのグリルやピクニックを楽しむ文化が根付いています。 秋:収穫を祝う彩り豊かな季節 穀物やジャガイモ、キャベツ、ビーツ、ルタバガなどの根菜類が豊富に収穫され、タマネギやニンニクは編み込んで冬に備えます。リンゴやプラムなど果物も多彩で、台所には秋ならではの豊かな彩りが広がります。 冬:厳しい寒さを乗り切る濃厚で滋味深い料理 極寒の冬には、こってりとした料理や甘いものが恋しくなります。伝統のライ麦パン(黒パン)に塩漬けや燻製の脂身を合わせたり、脂の乗った豚肉や魚(サーモン、ニシン)を使った料理が多くの人に好まれ、クリスマスには血のソーセージが食卓を飾ります。
人気の食品

アルコール飲料
エストニアはバルト海の地理と多様な文化交流を背景に独自の酒文化を育み、クラフトビールやリキュールが注目されています。歴史と先端技術が融合し、高品質原材料とトレーサビリティを重視する姿勢は欧州やアジア市場へも展開。伝統と新しさが交差するアルコール産地です。

チーズ
エストニアの発酵食品の中でも、チーズは高品質な乳原料と伝統製法を活かした多彩な味わいが魅力。抗生物質不使用やトレーサビリティの徹底により安全性と風味を両立し、パンやハチミツ、ベリーとの相性も格別です。新旧の融合が生む奥深さが、世界から注目されています。

本物の蜂蜜
エストニアの蜂蜜は、自然豊かな環境で育まれた芳醇な香りと純度の高さが魅力。近年はDNAテストを導入し、不純蜂蜜を排除。100%本物を保証する取り組みが輸出市場で高く評価され、健康志向の高まりも後押ししています。

エストニアの食品産業:伝統と先端技術の融合 欧州伝来の醸造技術や保存食文化をベースにしつつ、最新テクノロジーを導入した効率的で衛生的な生産を実現。EU基準の厳格な品質管理と若いイノベーターの活躍が重なり、伝統と革新が融合した高付加価値な食品が国内外で注目を集めています。ICT分野の発展も後押しし、欧州での関心も高まっています。新市場展開中。

自然派・オーガニック志向への対応 エストニアでは抗生剤不使用の家畜飼育や国産穀物へのこだわりなど、素材の純度とトレーサビリティを重視。EU基準の厳格な衛生管理の下、健康志向とオーガニック需要に応え、高品質な食づくりが実践されています。最新テクノロジー導入にも積極で、高付加価値製品が生み出されていますこうした姿勢が価値を支えています。

広がる輸出戦略と新たなビジネスチャンス エストニアの食品産業は総生産の約33%を輸出し、高品質な製品を欧州周辺国へ積極的に供給。ICTやスタートアップ環境が整う中、新たな国際ビジネスチャンスが広がっています。抗生物質不使用の乳製品や伝統料理など、多彩な魅力を持つエストニアは、日本にとっても有望なパートナーといえるでしょう。